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People 社員インタビュー

CG アーティスト

CG Artist

STAFF INTERVIEW

東京藝術大学大学院 美術研究科文化財保存学から新卒として2014年にポリフォニー・デジタル入社。『グランツーリスモ6』よりランドスケープのCGアーティストとしてコース制作を担当。

  • スポーツ少年が美大進学を志すまで

    自然の多い鎌倉に生まれ育ったこともあり、小さい頃は昆虫や草花を採取してスケッチブックに描くことも多かったです。とは言え、身体を動かすことも大好きで、野球やサッカー、バスケと色々と経験し、小学生の頃はサッカーでキャプテンを務め選抜メンバーに選ばれるほどのめりこんでいました。この時は完全なスポーツ少年だったと思います。
    しかし高校生になって将来の進路を考え、自分が勝負できる一番得意な事、そして好きなことは果たして何だろうと振り返ってみたとき、そこに浮かんできたのはスポーツではなく美術で、一念発起して美術大学への進学を目指す事にしました。

  • 文化財保存修復の研究室で博士号取得後、ポリフォニー・デジタルへ

    一年間の浪人生活の末に東京芸術大学に合格し、ここで日本画について学ぶことになりました。学部を卒業後はそのまま大学に残り、大学院では博士課程まで進み、文化財の修復、模写について研究しました。
    そのまま大学で研究を続けるという選択肢もあったのかもしれませんが、博士論文の作品を完成させたところで自分の中で「やりきった」感が生じ、他に何か進むべき道はないだろうかと模索していたときに、クルマチームの曽根原にポリフォニー・デジタルがスタッフを募集していることを紹介してもらいました。アルバイトとして参加した後にSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の新卒枠採用の社員として入社しました。

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  • コースメーカー、植生分科会担当として

    『グランツーリスモ6』では、iPadアプリ「GT6 トラックパスエディター」の収録コースの担当となりました。ユーザーが自由に線形を引けるトラックパスエディターで生成されるコースで、リアルタイム生成の汎用性を維持しながら自然景観を再現してゆくことに苦労した記憶があります。
    この時制作したコース生成の仕組みは社内では「コースメーカー」と呼ばれ、よりブラッシュアップされた形で『グランツーリスモSPORT』のコース制作でも活用されています。オリジナルのコースを現実の景観の中に作り上げるためには、土台となるロケーションの選定、そこにあるべき植生分布や草木の調査、航空測量データを用いた地形の検証など、実在するコースの制作とは異なるアプローチも必要になる場合があります。
    また社内にはチーム毎の制作とは別に、「分科会」と呼ばれる他チーム横断の制作体制があり、私はコースに配置するための樹木の研究やデータの検証を行う「植生分科会」に所属しています。エンジニアチームやテクニカルアーティストと合同で仕様を開発し検証を重ねていくフェーズでは、制作のトライ&エラーと同時に前提となる知識の底上げも進める必要がありました。福岡アトリエのある九州には照葉樹林などの自然林も数多く残っていて、スタジオの周辺に出向いて実際の樹木を観察に出かけることも多かったです。

  • CG制作スキルではなく、総合的な「見る力」、「表現力」が問われる企業文化

    これを話すと驚かれることもあるのですが、お話した通り大学では日本画と文化財の修復、そして模写について学んでいたため、ポリフォニー・デジタルに入社するまでは実は一切CG制作の経験はありませんでした。ですが、美術の基礎スキルでもあるデッサン力といった総合的な「見る力」や「表現力」がしっかりと備わっていることが大切であると、入社前からきちんと説明を受けることができたため、CG制作の経験がないことの不安よりは、新しい事に取り組むことに対する期待の方が大きかったと思います。

  • こんな方に

    私自身の入社時の経験としてもお話したことですが、なにより問われるのは、しっかりと対象を見る力、そしてそれを基に表現していく力です。入社前にCG制作の経験が皆無だったとしても、日々変化してゆく開発の状況を随時キャッチアップし、臆することなく積極的に情報を集めにゆく姿勢があれば、自然とCGスキルも身に付いていくはずです。
    対象を見る目、作り上げていける表現力、そして足りない部分を自ら補ってゆく気概があれば、きっとご自身が活躍できる場を得ることができる会社だと思います。

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