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People 社員インタビュー

ビルドエンジニア

Build Engineer

STAFF INTERVIEW

大学でゲーム制作を学び、BtoBの制作会社、オンラインゲーム開発会社を経て2020年ポリフォニー・デジタル入社。『グランツーリスモ7』のビルドエンジニアとして活躍。

  • アニメの主人公に憧れてプログラミングとゲーム開発の道へ

    プログラミングというものを意識したのは中学生の頃のことです。当時見ていたアニメの主人公が、高校生ながらフリーランスで活躍するプログラマーで、そんな彼の姿が当時の私には格好良く見えたということがきっかけでした。

    プログラミングで何を作ろうかと考えた時、一番楽しそうに感じられたゲームを制作することを選びました。父親がパソコン好きで、自宅にはWindows95の時代からPCがあったので制作環境を整えることには苦労しませんでした。しかし当時はまだネット上のプログラミングの情報が今ほどには整備されておらず、必要な情報を探すことも大変でした。大学に入学してゲーム制作を専攻するまでの間は、少ない情報を参考にしながら独習を繰り返していました。

  • BtoBの開発会社からポリフォニー・デジタルのビルドエンジニアへ

    大学卒業後に新卒で入社したのは、BtoBでWebやFlashの制作を行う会社でした。ここでは社内向けのライブラリ制作を担うようになり、自分自身の興味はゲーム制作よりも、このような方向に向いていることに気づく契機となりました。

    その後、スマートフォン向けのオンラインゲーム開発会社に転職しました。この会社では当初ゲームプログラマーとしての業務が主務でしたが、本業と並行してチームの開発をサポートする機能の制作を行っていました。やがて、私が開発環境の改善に興味を持っていること、そして実際に開発していることが少しずつ社内に知れ渡り、開発環境改善専任のチームが発足した時にここに声をかけられる形で異動し、正式にビルドエンジニアとしての道を歩むことになったのです。

    このようにして晴れてビルドエンジニアとなり、充実した日々を過ごしてはいましたが、そのいっぽうでこの会社はスマーフォン向けのゲームが主体だったため、いつかコンシューマー機の開発も経験してみたいという思いがありました。また、私はちょうどその頃30歳を目前に控えていて、このまま歳を重ねる前にもう一度転職して大きな挑戦をしてみたいと考えるようにもなっていました。

    「ビルドエンジニアとしての転職」。そんな思いを誰に伝えたいということもなくツイートしたところ、見知らぬ方から「話がしたい」とリプライがありました。それは、ポリフォニー・デジタル(PDI)のエンジニアリングディレクターからのメッセージでした。もちろん、この方と会う以前から「グランツーリスモ」というタイトルのことは知っていました。しかし当時の私はクルマのことをほとんど知らなかったため、「グランツーリスモ」の開発にフォーカスしているPDIで私が本当に役にたつのだろうかという不安がありました。しかし「クルマやレースに対する専門的な知識は必須ではない」と彼から背中を押され、転職を決断しました。これが2019年5月のことです。

  • 入社直後に始まったコロナ禍、リモートワークでの開発環境の整備

    その後、PDIでの勤務開始が2020年2月からになったことにより、私は新型コロナウイルスの影響に直面することになりました。入社後ほんの数週間のタイミングで新型コロナウイルス蔓延による出社制限が始まったことにより、同じ会社で働くメンバーのことをほとんど知らない状態でリモートワークへの移行を余儀なくされることになったのです。

    ビルドエンジニアには、誰がどこで困っているのかを理解して見つけられないと仕事ができない側面があります。もしリモート下での業務コミュニケーションが、市販のツールのような、招待を受けないとプロジェクト毎のスレッドを見つけられない仕様だったとしたら、私は社内で進行しているプロジェクトの全体象を把握できない状態のままで何ヶ月も取り残されることになっていたかもしれません。しかしPDIの社内コミュニケーションツールは、プロジェクトごとのスレッドが全社に向けて公開されていて、進行中のプロジェクトと、そこで誰が何をしていて、どんな問題が起きているのかを能動的に探すことができました。

    私が入社した頃には『グランツーリスモ7』の開発環境はほぼ固まり、ビルドも既に開始されていたので、この開発環境を止めることなく改善することに努めました。『グランツーリスモ7』は発売を迎えましたが、今後もアップデートは続きます。ゲームの機能追加に合わせてビルドも改善しなければならないので、『グランツーリスモ7』の開発環境のメンテナンスと改善は今後も続いていきます。

    いっぽう現在は、将来に向けた開発環境を模索する時期でもあります。今はこのことを念頭にさまざまなビルド環境を調査して試しているフェーズです。数多くのタイトルを開発している企業と異なり「グランツーリスモ」にフォーカスしているPDIでは開発環境を刷新できるタイミングが極めて限られています。しかしその分、レガシーな環境を意識することなくアグレッシブに変えることができるのが楽しみです。

  • こんな人に来てほしい

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    まずは開発環境の改善に興味があり、楽しいと思える方であればどなたでも歓迎です。ビルドエンジニアは、職域が多岐に渡る仕事です。私自身はクライアントエンジニア出身なので、特にサーバーエンジニアの領域で高いスキルを持った方が仲間に加わってもらえたらと思っています。お互いのスキルを活かしながら、幅広い仕事に一緒に取り組むことができれば嬉しいです。

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