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People 社員インタビュー

CG アーティスト

CG Artist

STAFF INTERVIEW

大学で日本画を学ぶ傍ら、ポリフォニー・デジタルにアルバイトとして入社。2002年に正社員となり、現在はカーモデリングチーム・チームマネージャー。クルマ制作の傍ら、同チームの運営全般を受け持っている。

  • ファミコンの代わりに絵を描いた

    長野県の、周りを畑や田んぼに囲まれた住宅地で育ちました。小さい頃は野山を走り回り、泥遊びやキャンプに熱中していたのですが、小学生になると、友達の遊んでいるテレビゲームが気になり始めました。当時はファミコンの全盛期で、「スターソルジャー」「ドラクエIII」「スーパーマリオ3」といった人気作が続々と登場していたのですが、家ではファミコンを買う許しが出ませんでした。

    仕方なく、図書館で本を読んだり、絵を描いたりしていたのですが、絵がうまく描けると褒められてとてもうれしいかった。もの作りを楽しいと感じるようになったのは、こんな経験がきっかけになっていると思います。

  • ワープロに熱中した小学生時代

    小学校の頃、父親が日本語ワープロを手に入れました。それで文章を書き、保存し、印刷するというプロセスそのものに夢中になりました。当時見ていたパトレイバーやガンダムの影響で、ストーリーを作ることに憧れたのかもしれません。自分で物語を考えたり、クラスの学級通信をワープロで仕上げたりした記憶があります。

    自分自身のPCを手に入れたのは、大学に進学してからのことです。アルバイトをして、iMac G4を手に入れました。Final Cut Expressを使ってホームムービーをたくさん作りました。友人との旅行記とか結婚式で披露する映像を作りました。今思えば、2D CGには食指が動かなかったのですが、大学の専攻が日本画だったため、「画面は手仕事で構成するもの」と信じていたからかもしれません。

  • 大学の教務課

    東京藝大を目指して、美術予備校で浪人生活をしていた頃、初代「グランツーリスモ」のCMを見ました。レースゲームといえば架空のクルマが当たり前だった時代に、突然、実在するクルマが100台も収録されたゲームが出たことに、大変な衝撃を受けました。その後、大学に合格して、アルバイトを始めようと思っていた時、大学の教務課で、グランツーリスモの制作アルバイトを募集していることを知ったんです。迷わず応募して、無事採用されました。

    入社した頃は、ちょうど「グランツーリスモ 2」の制作が佳境だったので、モデリングのフォローに回りました。初回作からリソースがちょっと増えたので、マフラーやドアミラーのブラッシュアップに取り組みました。

    次の「グランツーリスモ3」では、いよいよクルマ制作を任せてもらえることになりました。プラットフォームがPlayStation 2に代わり、制作環境もガラッと変わったことで、他の方と比べてハンディを感じることなく仕事を覚えられました。人気のカストロール・トムス・スープラを任せてもらったことがうれしかったですね。とにかくクルマのモデリングはすごく楽しくて、夢中でやっているうちに「正社員にならないか」と声がかかり、現在に至っています。

  • チームマネージャーに

    入社した頃は、ポリフォニー・デジタルがまだ創業まもない時期で、会社が大きくなる過程をずっと見てきました。自分の仕事の上でも、いろいろなことが決まっていない状態でしたから、取材方法や資料の管理などを主体的に決めてきました。

    現在はチームマネージャーの一人として、カーモデリングチームの運営全般をみています。スケジュールの組み立てやメンバーへの仕事の割り振りが主な仕事です。また、カーモデリングチーム以外のチームとのコミュニケーションにも、気を配るようにしています。

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  • PDIの特長

    会社に入って驚いたのが、PDIが先輩、後輩はあっても「上司」がいないフラットな組織だということでした。立場に関わらず発言や提案がしやすいし、勤務時間も自分で調整ができるので、自由な空気があると思います。一方でアーティストには美大出身者が多いためか、「自分の成果物に対する厳しさ」があるように思います。自分の作品を作り上げるのと同じようにたやすく妥協しない姿勢が、レベルの高さを生んでいると思います。

  • 福岡アトリエでの勤務について

    私は、福岡アトリエ開設と同時に福岡に転居しました。それまでは埼玉に住んでいて、毎日の通勤に往復3時間かかっていたのですが、今は自転車で片道20分程度です。満員電車に乗らずに済みますし、季節が感じられるのでリラックスできる時間になりました。

    また、勤務時間に融通が利くので、出勤前に子供を連れて近所の動物園や、去年できた科学館などに遊びに行くことも多いです。

    職住接近がこれほど生活の質を上げるものだとは、自分自身が経験するまで気付きませんでした。福岡は物価や家賃も安く、食べるものもおいしい。充分に都会で活気があります。暮らしている人たちがすごく優しい点も気に入っています。

  • こんな人に来てほしい

    モデリングに関しては、スキルとしてPCを触ってこなかった、ツールの経験がないといった心配は要らないと思います。

    それよりも、デッサン力というか、ものをよく見るのが好きな方はきっと向いていると思います。

    「グランツーリスモ」で表現できるものはクルマとコースだけではなくて、その土台である文化とか自然にまでしばしば及びますし、取材とか他社との共同プロジェクトなどを通じて、外の世界との関わりも多いです。

    クルマやレース、コンピュータゲームが好きな方はもちろんですが、それ以外にもなにか打ち込んでいるものや得意分野がある人はきっと楽しめるし、活躍ができる会社だと思います。

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